BFMのSS表示部のATギアモニタ化

それって何?
BH・BEのAT ノーマルメーター車にBFMを移植した場合、SS-4ATでは無いため、BFM内のスポーツシフトインジゲーターは何も動きません。
A、B、Cと3つあるBFMのコネクタのうちAコネクタの1〜4番の線が、SSAT用のATコントロールECUに繋がっていて、BFMのSS表示をさせているということは電気配線図を見てわかっていました。
これをどうにかして有効利用したいと思い、BFM移植時にこれらの配線を延長して足元まで引っ張っておきました。

せっかく表示部があるので現在のATが何速に入っているかを表示できたら面白いかなと思いました。きっかけはPIVOTからATギアモニタなる物が売られていることを知ったからです。ブーストメーターみたいに60φの円形のメーターで、中に7セグメントLEDが入っており、現在のATのギアを表示するというものです。
それがBHにも付くということが分かって、ATが今何速にはいっているかってのを出力する信号がでているということが分かりました。ATコントロールユニットの信号の出力パターンとBFM内のSS表示部の表示パターンがわかれば、その間のインターフェースを作れば、表示できるだろうと思いました。

仕組み
まずATコントロールユニットですが、これはハンドル下の奥、ちょうどフットレストとブレーキペダルの間の上にあります。そこにささっている54番コネクタの5番と21番がATシフトソレノイド線です。ここがギアポジジョンによってH(12V)、L(0V)を出力します。つまり2bitで4通り(2の2乗)のパターンです。組み合わせは以下のとおりです。

  1速 2速 3速 4速
B54コネクタ 21ピン H L L H
B54コネクタ  5ピン H H L L

と、こんなかんじで出力されています。
次にBFM側ですが、入力線は4本なので最初は、A1が1速、A2が2速・・・.ってかんじでその線がHになれば、その表示がでると思っていました。ですがその引き出した線に電圧を加えたり(Hにする)、GNDに落としたり(Lにする)すると、これが間違いだということがわかりました。
SSATはシフト可能表示ってのがあったのです。数字のインジゲーターの横に△▽が表示されるアレです。SS時にまだ回転が上がってない状態でのシフトアップとか、シフトダウンしたらオーバーレブする可能性があるときは、シフト可能表示はでないようになっています。ちょうどいい回転数でシフト出来るときだけ、シフト可能表示がでるのです。だから4本の線の組み合わせで、△あり状態のギア表示と、△なしのギア表示を表現しています。4本のH、Lなので4bitで16通り(2の4乗)の組み合わせがあります。

これを見つけたのはほんと偶然でした。BFM側の配線はオープン状態でもHと認識します(つまりなにも接続しないとHと認識されるということです)。
全部オープンだと(何もしていない状態です)、SS表示はされないようになっていました。
L側は、GNDに落とすことで認識されます。たまたまある線がGNDに触れたときに、SS表示部に数字がでました。また違う線をGNDに落とすとまた違う表示が。こうやってすべての組み合わせを見つけました。詳細は以下のとおりです。Hレベルは0V以上、LレベルはGNDレベルです。多少組み合わせが間違っていましたが、ごっささんのご協力により、修正しました。

  1 2 2 ▲▼2 2 3 3 ▲▼3 3 4 4 [-] OFF
A1 L L H H H H L L L L H H L H
A2 H H L L L L L L L L H H H H
A3 H L H L L H H L L H L L L H
A4 H H L H L H L H L H L H L H

図の▲▼は、ほんとは上下に表示されています。うまく表現できませんでした。
A1〜A4がすべてH(オープン)がBFM移植後のなにもしていない状態です。
ATコントロールユニットのシフトソレノイドからの出力パターンとBFM側の表示パターンは全く違うので、SS表示部に現在のATギアを表示させるのには、ATコントロールユニットとBFMの間にインターフェースを作らないといけません。入力が2本で出力が4本のインターフェースです。

作ってみる
手持ちの部品材料で作ってみました。ロジックICの組み合わせだけで作れます。
BFM搭載SSAT車は、SSモードになるとATのギアポジション表示が消えます(どのシフトポジションかを示している枠が消えます)。
だからこのインターフェースを付けて、常時ギアポジションを表示させているとまったく現在のギアポジションが分かりません。
PなのかNなのか?という具合に。まあゲート式ATなので手元を見ないで操作できるので本人は問題ないと思いますが、他の人が運転する場合(奥さんとか)、結構危ないかもしれません。
この回路では、ORロジックICと、P・R・N・サイドブレーキの検出線を組み合わせて、P・R・Nに入れている時と、サイドブレーキを引いた時には、SS表示がキャンセルされて通常のシフトポジションが表示されるようにしました。
それぞれの検出線は、ハンドル下のナビ用サービスコネクタからすべて取れるようになっています。なので引っ張ってくるのは楽勝です。
シフトレバーのP・Nのポジションに入ると、GNDに落ちるようになっています(Rは逆にHになります)。サイドブレーキを引くとサイドブレーキラインがGNDに落ちます。これらをAND回路に入力します。そうするとどれかのポジションに入るとLになります。それを反転させて、どれかのポジションに入るとHになるような信号ラインを1本作ります。それをA1〜A4のラインそれぞれにOR回路にペアで入力します。そうするとP・R・N・サイドブレーキポジションに入っている場合、強制的にA1〜A4までHを出力する仕組みです。A1〜A4がすべてHなら、SS表示はキャンセルされるようになってますから。


回路図は後日掲載予定です。
(ですが、はやく載せてと催促はしないでください。そのうちのせます!)


IC等は、汎用万能基板(ユニバーサル基板ともいう)にさしてハンダ付けします。配線は互いがショートしないように皮膜付きの物を使用します。テフロン皮膜のコードなどの先をニッパーで剥いて、端子に繋いでいきます。これが結構面倒くさいです。細かい作業ですからね。
実際の試作した基板の画像はこちらです(クリックすると800×600サイズで拡大します)。

@回路キット表面

使用した汎用基板は片面にしかランド(半田つけるところ)がないので見えるのは、ICと配線だけです。配線の接続部に負荷がかからないように、ジャンパ線で固定してます。
P、R、N、SideBrakeの線のうち、Rだけが動作が逆なので、それがわかるように赤の線にしています。P、R、Nはそれぞれどこに繋いでも問題ないです。
A回路キット裏面

ちょっとごちゃごちゃしていますね。実際はこちら側で配線作業をします。
普通回路図を書くときは、ICを上から見たピン番号で書くので、裏で配線繋ぐときは間違わないようにしないといけません。
青い線がテフロンコードです。
B回路キット試験用治具

5個とかそれ以上のオーダーが入った場合、キット作成は流れ作業で行えるのですが、動作試験だけはまとめてできません。(いくらちゃんと作っても動作確認しないままでは、不安が残るので)
シフトソレノイドのA、BをH、Lに切り替えたり、P、R、N、サイドブレーキをひいた時の動作キャンセルを検証するためには、いちいち手でやっていると、そうりゃもう大変です。よって手元でH、Lを切り替える回路も作りました。回路中央の赤い物はLEDで、BFMのA1〜A4の信号にあたります。
C回路キット動作試験風景(笑)

画像のように治具と回路キットを接続します。治具回路の電源を繋げれば、あとはSWのH、Lの切り替えですべての動作を検証できます。
動作結果は、赤色LEDの点灯によって知ることができます。
(例えば、A1〜A4がHHLLなら、A1とA2のLEDだけが点灯する仕組みです)



回路が上手く動けばBFMのSS表示窓にに以下のような表示がでます。
1速の表示:▲1
2速の表示:▲▼2
3速の表示:▲▼3
4速の表示:▼4
組み合わせは上にも書いたとおり何通りもあるのですが、回路の簡素化の為こうしました。ただ単に数字が出ても面白くないので、シフト可能▲も表示させてみました。ちなみに、シフトソレノイドはP・R・N時も1速と同じ信号を出力するので表示も当然▲1となってしまいます。


取り付け

BHターボエンジン系への取り付け
@ ATコントロールユニットの位置

ATコントロールユニットは、運転席側のブレーキペダルとフットレストの中間の位置の真上にあります。画像の中の四角い銀色の箱です。ECUよりは少し小さいくらいです。ここにアクセスするためには、仰向けになって頭を突っ込まないといけません。なのでちょっと背中が痛いかも・・・(^^)
A ATシフトソレノイド線の位置

画像の通り、ATコントロールユニットには、B54〜B56までのコネクタがささっています。B54コネクタが白色、B55コネクタが灰色、B56コネクタが緑色です。
シフトソレノイド線は、B54コネクタにあります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16 17 18
19 20 21   22 23 24
B B54コネクタのピン配置

Aの画像でATコントロールユニットの天板(RFと書いてあるシールが貼ってある側)を上に見て、コネクタを後ろ側(配線のあるほう)から見たB54コネクタのピン配置です。シフトソレノイド1がB54コネクタ21ピン(青に赤のストライプ)、シフトソレノイド2がB54コネクタ5ピン(赤に白のストライプ)となってます。これら2本の線にエレクトロタップをかませて、引き出します。
BE、BH(NA系 BH9、BE5 RSなど)への取り付け
1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16 17 18
19 20 21   22 23 24
C B54コネクタのピン配置

エンジン形式によっては、ターボ系ATコントロールユニットにあるB56コネクタが無いものもあります。B54コネクタはありますが、ピン配置が違います。BE・BHの2500ccNA、2000ccNAエンジン車は、左表のとおりになります。(ごっささん、八戸さんの情報です)これらの車種は、B56(緑色)のコネクタがありません。場所を探す時に注意が必要です。ATコントロールユニットの位置は同じですよ。もちろん(^^)
P・R・Nポジション、サイドブレーキ検出線の引き出し
1 2   3
4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15
D ナビサービスコネクタのピン配置

純正ナビ配線サービスコネクタは、ハンドル下のカバーを外したところにあります。左図のような配線並びになっています。
6ピン(茶色に黄色のストライプ)は、バックランプ線(Rポジション)です。8ピン(ピンク)は、パーキング線(サイドブレーキ線)です。14ピン(ライトグリーンに黒のストライプ)は、Nレンジです。15ピン(青)は、Pレンジです。それぞれをエレクトロタップで分岐させ回路に入力します。

取り付けですが、2本のATシフトソレノイド線に、エレクトロタップをかまして、キットから出ているソレノイド線をつなぎます。上記コネクタから、P・R・N・サイドブレーキ線を引き出し、キットの線につなぎます。あとはACCとGNDをとれば動作します。
配線したときに、シフトソレノイド1と2の線を間違えて逆に配線した場合、2速と4速の表示が反対になります。
なので、その場合は、ソレノイド線を入れ替えてください。
シフトソレノイドの線には、基板側にダイオードを直列にいれています。

基板の裏面は画像のとおり、配線剥き出しです。プラスティックのケース等に格納するか、ビニテでぐるぐる巻きにするかして、
念のため絶縁しておいてください。僕はビニテでぐるぐる巻きにしています(^^;


使ってみて

実際に付けてみた感想ですけど、シフトレバーをD(ドライブ)に入れていても今実際に何速に入っているかがわかるので面白いです。
レガシィのATは一旦3速に入るとほとんど停止するまで3速のままで2速を飛び越して止まる寸前に1速に入ることが分かりました。
シフトアップ時は、2速はほんの短い間しか使いません。
4速のロックアップ解除が結構ショックがあるなと思いました。
100km/hとかで巡航中、ちょっとアクセルを踏み込むと回転が上がって加速体制に入るという状態がありますが、これはATが自動的にキックダウンして3速におちていたからだと思っていました。しかし実際はロックアップが外れただでした(インジゲーターの4速表示は変わらないのです)。
峠をD(ドライブ)のまま走っていても上り坂では4速には上がらないとか、下り坂でもシフトアップしないとか、アダプティブ制御がどういうものか目に見えるので面白いですね。
作るのは面倒くさいですが、作ってみる価値はあります。


下の画像が、実際の動作状態です。SSシフト標準装着車の人にはなにも珍しくない光景ですが、AtypeにBFM移植している車のギミックとしては最高にいけてると思います←自画自賛モード(^^)
注:これはBFM移植車で実現できる機能です。BFM標準装着車はこの回路をつけても同様のことはできません。ATコントロールユニットとBFMの間にこの回路を挟むのですが、 SSAT時には、この回路をバイパスさせる機能も持たさなければいけません。SSAT車は、BFMとATコントロールユニットが直結なので・・・
でも実験のしようがないです。なんてったって僕はSSAT車ではないので。そこまでは考えてません。
BFM装着車に、どうしても常時ATギアを表示させたいと思う方は、コチラを見てください。



自分で作れるよ〜というかたは、それでかまいませんが、「そんなの作れない!けどどうしても欲しい」という方もおられると思います。そういう方の為に製作代行も受け付けています。以下製作代行の条件です。


(製作代行条件)
1.自分で取り付けが出来る人。(線を4本つなぐだけなので簡単DIYだとは思います・・・)

2.自分の車のATコントロールユニットがどこにあるか、ディーラー等で聞ける人もしくは分かっている人。(上記画像でわかりますよね?)

3.ATコントロールユニットのシフトソレノイドA,B線がどれか分かる人。(BH5、BE5 ターボ系、BH9、BE5 RS-Bは上記のとおりです)

4.発送前には、必ず動作確認をしています。もし装着の際に壊した場合は、有償修理とする。
(発送完了のメールの内容をよくお読みください)

5.この回路の装着にあたっては、すべてにおいて自己責任とします。万が一装着したことにより不具合が生じたとしても当方は関知しません。

6.この回路を模倣して、ヤフオク等で販売しない。
(つまりは、この回路を買って、それを模倣(コピー)してヤフオクに流したり、もういらなくなったからといって他人に譲渡(金銭目的で)しない。)
大阪の「コクピットさ○ま」とかいうショップは、こういうこと平気でやりますからね。BFMのカラーリングしかり、BFM変換ハーネスしかり。おもいっきりいろんなHPからネタぱくって商売にしてるからなぁ・・・さすが大阪商人だよ。



以下、製作代行の詳細です。

キットの価格は送料込みで7000円です。

部品代のこともありますが、非常に手間がかかる作業ですので。
(出来上がったユニットを見てもらえばわかりますが、かなり細かい作業です)


キット内容は、
画像のとおり、制御基板とそこから出た12本のリード線という形です。

価格は、送料込みで7000円です。
製作に結構手間がかかるので・・・

以下製作・振込みに関しての詳細です。

流れとしましては、物ができあがる目処が立った時点で、一度ご連絡します。
その時に、振込口座をお教えしますので、そこにキット代7000円をあわせてお振込みください。
キットは、エアキャップでくるみ普通郵便で発送します。
製作依頼→製作開始→発送と一気にやるわけでなくバックオーダーがたまったら複数一気に作るというかんじですので、もし製作代行を依頼される場合は、時間的に余裕を持って依頼してください。

以上の条件を守ってくれる方で「どうしても欲しい。作ってくれ」という方はDMで。
メールは→こちら


が、
「自分で作りたいんだけどこの回路の仕組みはどうなってるの?」等の質問にはお答えかねます。
以前、この7セグメントLED使用のATギアモニタ回路の試作品を作る前に、僕にDMを連発してこられた方がいて、
結局、回路図まで書かされました。それで終わればよかったのですが、
「回路が上手く動きません。どうしたらいいでしょうか?」みたいな質問までされて・・・・
「そんなの知らんよ」ってかんじですよね?ほとほと疲れました。
その後上手くいったと思ったら、連絡はぷっつり。いろんな人に、さも自分が作ったぞみたいなかんじで布教して・・・
それ自体は別にどうってことないのですが、あのDM攻撃にはほんとまいりました。
なので、DMでの回路についての質問にはお答えしません。
自分で作ろうと思われている方であれば、これくらいの回路は簡単に作成できてしまいます。
そこをご理解ください。

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